反 省

ポイント

各ポイント詳述

静かに目を閉じて

 

幼かった頃にかえってみよう

新緑の野山、つくしやすぎな、小川のせせらぎ、谷川で見たさわがに、母が唄ってくれたわらべ唄、次から次へと走馬灯はまわる

 

いろんなことがあった

 

その頃、両親に対し、どんな心でいたのであろう

いままでの中で両親に対し心から感謝したことがあるだろうか

 

心からありがとうございますと、口に出したことがあるだろうか

 

約束をした、

  • 肉体船をいただいき、
  • 学校に行かせていただき、
  • 愛されて育てていただき

それらはすべて、あたりまえになっているのではなかろうか

 

私の家は他人より貧しかった、両親に何もしてもらったことがない、

みじめだ、世の中とはなんと不平等なのであろうかと、

そんなことを絶えず思っていたのではなかろうか

 

神は人間にその環境で生存するために、必要とするものは、すべてお与えくださっておられるのである

平等ではない、不平等であると思うことは、心を忘れ去ったためである

 

神は、そうした人間一人ひとりに、みずからその心を発見し、

己は神の子であり、今何をなすべきかを悟り、

その道を歩みだす時を、じっと待ちつづけておられるのである

 

今の自分に不平不満の心がおきていなだろうか、

  • 愚痴を言っていないだろうか
  • 人を恨んだり、うらやましく思ったり、
  • 誹ったりしていないだろうか、
  • 怒ることが多くなっていないだろうか、
  • 他人を話のタネにしてはいないだろうか

 

もしこれらの一つでもあったとしたら

私が、私がという自我の心、

自己保存の心があったとしたら、

それはどんな時にどにようにして、造りだしたのであろうか

 

今までついぞかえりみることがなく、

  • 忘れ去っていた幼かったころの心、
  • 素直な心、

そのころの心が今の自分に存在しているだろうか

 

またその頃に造り出した自我が残り、

今日の自分の心に大きなヒズミを造り出しているのではなかろうか

 

業とは、元来強い力で振り廻され、

その中から出られなくなった状態を指していうのである

 

そうした中より一時も早く、抜け出さなければならない

 

それには素直になること

そうだ素直だ、

 

それには法の道を歩むことだ

法とは、

  • 大自然の循環の法則であり、
  • 調和された秩序をいうのである

 

また、法とは水が去る如くとある

 

谷川の水のように流れ、よどんではならない

守護霊や指導霊がどんなに優秀であっても、

本人がやる気がなければ、どうすることもできない、

谷川を流れる水でも、それぞれに個性を持った粒子の集合体なのである

 

その心が流れにのらなければ、よどんでしまう、おいてゆかれることだ

 

時は待つということがない

待ってはくれないのである

 

一秒一秒、この地球生活のおわるときが、互いに近づいてくるのである

 

地球のすべてのものは、本能のままに生かされている

 

  • 人間はその本能をみずからコントロールし、
  • 本能から生じてくる地上生活の原動力を生かし、
  • 自然と人間の調和をすすめてゆく

 

これが人間の生まれてきた目的なのである

 

日、日、一秒、一秒、すべてのこと、

これが諸法の実相であり、

神の教えであり、

神の道なのである

その真相をつかむことが佛法であり、心の核心である

反省への挑戦

 

物事には慣性の法則というものがついてまわっている

 

やりたい放題、したい放題してきた人が、急にそれをやめ、立ち止まろうとすれば倒れたり苦しくなったりする。

 

つまり軌道修正の際にはそこにギャップが生じる。

物にしても心にしても常に運動を続けていればその運動方向になじむまで、さまざまなアンバランスな振動が伴うのは当然である。

 

しかし何ごとも練習だということだ。

生活のための仕事をひとつ覚えるにしても3年や5年はかかる。半年や1年で物事が成就すればこんなやさしいことはない

 

まして人の心がそうした安易なことで一変するとしたら、その人の心はまことにお粗末としか言いようがない。

人には長い転生の過程があり、その中でそれぞれ業〝性格〟をつくり、その業が人を形づくっているのである。

 

その軌道修正をするのであるから、それこそ勇気と努力が必要であり己に対して一生かかっても1つや2つの業を修正するという決意がなければならない

 

反省の目的は、まずものの真実を知ることであり、

そのものの真実がわからないから心から迷いや苦しみがついてまわるわけである

一日の反省…45項目

 

今日一日を振り返って不調和な原因を反省しよう

 

  1. イライラして悩んだ
  2. カッとして怒り、腹を立てた
  3. 不愉快で面白くなかった
  4. 悪い想念が出てどうしようもなかった
  5. 善い行為ができなかった
  6. 消極的で無気力で否定的であった
  7. うぬぼれ、増長慢で出しゃばった
  8. 自分だけ特別だと思った
  9. 自分は駄目だと思った
  10. 父兄不満、愚痴を言った
  11. 知識や学問、技術のみにとらわれた
  12. 勝敗を競った
  13. 嘘をつき、言い訳をした
  14. ごまかした
  15. ひねくれた
  16. 義理人情に押し流された
  17. 非情で冷たかった
  18. 感情激情に走った
  19. 色情にとらわれた
  20. 人より余計にもうけたかった
  21. 恐怖を感じた
  22. 自分だけ救われたかった
  23. 嫌だという悪感情を持った
  24. 虚栄、虚飾、見栄を張った
  25. みすぼらしく思った
  26. おしゃべりや人の噂に興じた
  27. 相手の気持ちを思いやれなかった
  28. 言葉が足りなかった
  29. 協力協調に欠けた
  30. 努力せず人に頼った
  31. 孝養心に欠けた
  32. 供養心に欠けた
  33. 食べ物や飲み物におぼれた
  34. 他人の過ちを許せなかった
  35. 自分の言い分を通そうとした
  36. 己の不満を他人にぶつけた
  37. 人を憎んだ
  38. 人を見下しバカにした
  39. 自分をよく見せようとした
  40. 他人を一方的に批判した
  41. 自分の学歴や地位におぼれた
  42. 人を恨んだ
  43. 人を妬んだ
  44. 人を誹った
  45. 自己保存、自我我欲につながる一切の想念と行為はなかったか

反省の仕方…

人生をテーマをもって振り返る

 

【誕生から10歳まで】

 

  • 両親に対して親不孝をしなかったか
  • 片親に育てられての心の歪みは何が原因であったか
  • 淋しさや悲しさの原因はすべて自己保存で、そこに感謝の心があったろうか
  • 兄弟姉妹喧嘩をしなかったか
  • 憎しみや、妬みやその他の問題で心の歪みを造らなかったか
  • 自分の欲望を満たすため両親を困らせたことはなかったか
  • 友だちの持っている物を欲しがらなかったか
  • 両親や兄弟姉妹、友人に嘘をつかなかったか
  • 世間体を考えて狭い心を造らなかったか
  • 両親に感謝の心を忘れていなかったか
  • 底辺の家庭に生まれたことを卑下しなかったか

 

【10歳から20歳】

 

  • 両親に対して育ててくれた感謝の心があったろうか
  • 報恩の行為を惜しまなかったか
  • 恨む心がなかったろうか、軽蔑の心がなかったろうか
  • 嘘をついて、病気をして、不勉強で、心配をかけなかったか
  • 親の言葉や注意に反発をしなかったか、なぜ反発をしたのか
  • 両親の行為を無視したことがなかったか、仕事の手伝いをしたか
  • 兄弟姉妹で喧嘩をしなかったか
  • 恨みや誹りや妬みや嫉みを持たなかったか
  • 兄弟姉妹に迷惑をかけなかったか、その所有物を奪ったり、ごまかしたりしなかったか
  • 自分にしてくれた行為に感謝の心を持ったか
  • 友人に対して軽蔑したり、恨んだり、競争心を持ったり、誹ったり、悪い行為に誘ったり、秘密や特技を盗んだことはなかったか
  • 友人に誘われて悪い行為をしなかったか
  • 真実の心で友人と接したか、自己保存のために利用しなかったか
  • 友人の物を借りて、心から感謝しただろうか
  • 友人からいろいろのことを教わって感謝しただろうか
  • 心と行いの在り方を常にどこにおいただろうか、社会人類の幸福のために少しでも協力したであろうか
  • 乞食を見て軽蔑をしなかっただろうか、職業の上下に軽蔑の心を持たなかったか
  • 友人の悪口や告げ口をしなかったか
  • 自己顕示欲が強くなかったか
  • 他人の心や身に傷を負わせたことがなかったか
  • 異性に対して本能や感情のままに走らなかったか、友人を不幸にさせたことはなかったか
  • 増長慢な言動や行為をした人々に無慈悲な行動をしなかったか
  • 自分の感情で、友人に迷惑をかけなかったか、世話になった人々に感謝の心を持ったか
  • 常に不平不満の心を持たなかったか
  • 自分さえ良ければ良いと考えることがなかったか
  • 肉親や他人を恨んだことがなかったか
  • 人のために心から尽くしたことがあるだろうか、電車やバスの中で席を譲ったことがあるだろうか
  • 道路や他の場所を自ら汚したことがなかったか
  • 先生に対して感謝の心があったか、一方的な批判批評をしなかったか、尊敬に心があったか
  • 学校の備品や建物を故意に壊したり汚損したことがなかったか
  • 自分の考えを勝手に押しつけなかったか
  • 先生に迷惑になるような心や行為はなかったか、先生に対してその授業を怠るようなことをしなかったか
  • 勤め先について不満を持たなかったか、感謝の心を持ったか、仕事を途中で放棄したことはなかったか
  • 特定の集団組織の中で思想的闘争をしなかったか
  • 目上の人々を恨まなかったか、怒らなかったか、妬まなかったか
  • 自己の学歴や地位の上にあぐらをかいたり、他人を誹ったりしたことはなかったか
  • 心の不満を物にぶつけたことはなかったか

 

【30歳から40歳】

 

この年代は家庭問題、対外的なこととその範囲は大変に広くなる

家庭にあっては夫婦、子供、両親、兄弟、姉妹などの問題が主体的に起こり、外においては友人、上司、仕事の関係で欲望も出、最も心の歪みを造り出しやすい

 

商売上の問題としては厳しい修行の場であるから不調和な心と行いが非常に多くなってくる

 

目上のものに対してはへつらい、部下に対しては増長慢、見栄や外聞に心が奪われ、人生において要領よくなる時期である

 

陰では地位に対する欲望、友人との競争意識、他人をくさすなど、

その想念の曇りは心を覆い、苦しみの種を蒔くときである

 

妻に対しても、仕事にかこつけて嘘をつき、遊興にふけるのもこの時期である

 

嘘は嘘を生み、精神的・肉体的にもいろいろな現象が出てくるときである

 

妻は夫に対する感謝の心を忘れ、不満の日々を過ごす

夫婦の縁はすべて仕組まれた環境なのだ、

縁あればこそ、広い世界で結びつきができたのである、

夫婦の心からの調和は家庭を明るくして神の慈悲に包まれ、

子供たちも素直に育ってゆくことによって計れる

 

  • 親と子の対話、そして意志の疎通を欠かなかったか
  • 母として、父としての態度や行動に疑問の点はなかったか
  • 近所、隣との交際で、悪口を言ったり、誹り合ったりしなかったか
  • 人々のための奉仕の実践を怠るようなことはなかったか

 

心の中に造りだされる、こうした不調和な問題を反省してゆくにしたがって

誰の前でも心を裸にできる人間になること、これが大切だと言えよう

 

そして一日一生と観じ、いつでも無常の風を見、しかも何の思い残すこともなく執着を絶つ、

そうすれば光明に満たされ天上界に還ることができるのである

 

つまりそこへ還ることを心がける、そのことが大切なのである

 

ところが、様々な心の曇りは私たちの霊域をいつも崩してしまう

 

過ぎ去った人生をふりかえり、

悪い欠点を修正してゆくことによって心の浄化は計れるのである

欠点が造りだした心の曇り、

これを取り除くためには、反省以外にないということである

 

反省は盲目の人生航路において、犯した罪を取り除くため、

神が私たちに与えてくださった慈悲なのである

心の歪みを修正して、より豊かな心を造り出さねばならない

業の修正

 

八正道のうち、せめて正見・正思・正語くらいには取り組んでみたいものである

 

  • 正しくものを見ないから、自分中心になった
  • 正しくものを思わなかったから人を非難するようになった
  • 正しくものを語らないから、人と衝突することが多かった

 

ものごとには必ず、原因と結果があり、そのなかにその過程でつくりだした業が顏をのぞかせているものだ

業とは一口に言うと、悪い結果を招く行いであり、この業の根底に欠点がひそんでいるのである

 

欠点とは不十分なところ、あるいは短所をいうのである

 

反省はそれこそ生涯をかける気持ちで頑張ることが大事である

 

まず反省事項をきめ、原因と結果のなかでつくりだした業を勇気をもって修正することである

それには一つでよい、修正点をしっかりと把握することが大切である

自分の性格とは

 

生まれてから死ぬまでのわずかな時間帯の中で、それぞれがその環境を通し、欲望そしてそれによる苦しみ、迷い、そして執着をつくり、煩悩にふり回され、その執着を残しこの世を去ってゆく

 

これが当り前の人生なのだろうか

人生には幸不幸がある。

 

これらはなぜ起きるのであろうか、疑問はそれからそれへと広がる

 

幸福をつくる性格

足るを知る、謙虚、節度、几帳面、率直、優しい、勤勉、忍耐、誠実

 

不幸をつくる性格

我がまま、傲慢、嫉妬深い、疑い深い、ひがむ、功利的、虚栄的、気が弱い、お節介好き、嘘をつく

 

性格は業である。

この業が運命を左右することが非常に多い。

また性格は変わるものではない、変えるものである。

 

一切の悩み、煩悩はすべて他のものとの比較により生ずるものである。

この比較を絶ったときに、心はひらく。

 

良き性格をのばし、

悪い性格を変える努力に対し与えられるものが真の幸福である。

外向性、内向性について

 

外交性、内向性、それぞれの項に25の質問を列挙した

各項の質問に対し「はい」の多いものは、その性格をした人間であるということになる

 

この25の項目は己の性格を知るための方法であるが、人間というものは極めて複雑微妙な存在であって、決して白か黒というように簡単に割り切れるものではない。

 

また人間の考え方とか気持ちとか、感情や情緒の動きというものは非常に複雑であり、複雑であればあるほど己の性格を把握する必要があるのではなかろうか。

 

【外向性】

  1. すぐ決心がつく
  2. 決心をあとから変えることができる
  3. 思案するより活動する方が好き
  4. のんきでずぼら
  5. 感情をすぐに外にあらわす
  6. ひどくはしゃいだり、なげいたりする
  7. 熱しやすく、冷めやすい
  8. 議論が過激になりやすい
  9. 癇癪で向こう見ず
  10. 動作がきびきびしている
  11. 大仕掛けで派手な仕事が好き
  12. 仕事に精一杯、努力する
  13. 贅沢で無駄遣いする
  14. 筆で書くより、話す方がよく意思が通じる
  15. 冗談を言ったり、ふざけたりする
  16. おだてられると調子にのる
  17. 自分のことを他人に任せることができる
  18. 人の上に立ってうまく治めてゆくことができる
  19. 他人の意見を素直に聞き入れる
  20. 他人にすぐ同情する
  21. 他人を信じすぎる
  22. 人前で平気で話せる
  23. 意見のちがう人とでもうまくやってゆける
  24. 喜んで人と一緒に仕事をする
  25. 人によく物をあげる

 

【内向性】

  1. 小心で些細なことでも気に病む
  2. 大事をとって実行にひまどる
  3. 陰気でふさぎがち
  4. ちょっとした失敗でひどくがっかりする
  5. 無口でむっつりとしている
  6. 物事にこる
  7. 辛抱強い
  8. 理屈っぽい
  9. 仕事は遅くて綿密
  10. 空想にふける
  11. 潔癖
  12. 持ち物をいつもよく手入れして大切に取り扱っている
  13. 気難しい
  14. 剛情
  15. 不平や不満が多い
  16. 自分の評判をひどく気に病む
  17. 他人の批評することに興味をもつ
  18. 人から指図をされるのがひどく嫌い
  19. 他人の気持ちや場所を考えてものを言う
  20. 親友にでもかくしだてをする
  21. 執念深くいつまでも恨みを忘れないでいる
  22. はにかみやで赤面する
  23. 独りぼっちでいるのが好き
  24. 新しく友だちをつくるのに骨が折れる
  25. 人の目につくところではいつも後ろの方にひっこんでいる